二人展によせて

2年ぶり、桜の庄兵衛ギャラリーでは3回目となる二人展。

会期初日オープン前の挨拶では「今回は田中先生の古希を祝う記念としたい」と松井先生。

 

どの場所に、どの花器を用い、何の花をいけるのか。

田中先生と松井先生、お二人で熟考を重ねた展示構成そして作品をお楽しみいただけましたでしょうか。

 

先生方の、今回の二人展によせてのご挨拶を紹介いたします。

現代美術・現代いけばなを中心に活動してきた二人が、花をいけるための場を求めるようになった時、桜の庄兵衛ギャラリーとの出会いがありました。

そして“桜の庄兵衛に桜をいける”ということで、2011年4月、いけばなへ原点回帰する二人展を開催。

それから6年、第3回となる今回も、同じく桜の季節の開催となり、念願の「太白桜(タイハクサクラ)」をいけることとなりました。

 

「太白桜」は日本では絶滅していたのですが、昭和5年(1930年)に香山益彦氏の所望により、イギリスの桜の収集家、イングラム氏から接穂を寄贈され、佐野藤右衛門氏が接木育成した名花です。

命名者は元公爵の鷹司信輔氏であるといわれています。

 

今回のメイン作品に、この「太白桜」ともう1種「関山(カンザン)」という桜を花材とし、貴重な花をいける機会を得たことを喜ばしく思っております。



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