「花手前」とは、作法にのっとり床の間等に花を生ける様式のこと。また、その所作、花を生けるお手並みをお客様に見ていただくことを申します。
いけばなの世界に古くから伝わる「花手前」ですが、多くは寺社での献花式で披露され、一般に公開される機会はあまりありません。
先日、2016年 岩田洗心館・珈琲茶会倶楽部でのお写真をGalleryに追加掲載いたしました。
そのこぼれ話として、いけばな二人展「行き行きて 行きて 花」にまつわるお話でもご紹介いたしました「ころころ炬燵」を、花器としてではなく、また別の用途で用いられましたお写真をご紹介いたします。
桜の庄兵衛ギャラリーでの第一回いけばな二人展「一に還り 一に蘇る春」(2011年)のお写真をGalleryに追加掲載いたしました。
この二人展は、長らく現代いけばなのフィールドで活動を展開されていた先生方にとって、「いけばなへの原点回帰」と評される花展となりました。
いけばな二人展「行き行きて 行きて 花」にまつわるお話、今回は「炬燵」についてのお話です。
前回、「ツルハシ」を花留めに用いた趣向をご紹介しました。
同様に本来の用途とは異なる用い方をされていたのが「炬燵」です。
いけばな二人展「行き行きて 行きて 花」にまつわるお話、今回は、前回に引き続き「花留め」について。
花留めのお話なのに何故タイトルが「ツルハシ」かと申しますと、「ツルハシ」を花留めに用いた作品があったからです。
こちらの作品の、花の足元をよく見てみてください。
いけばな二人展「行き行きて 行きて 花」にまつわるお話をいくつか掲載していきたいと思います。
まずは桜についてのお話。
土間に展示しておりました大作の他、何点かの作品で花材に桜を使用しておりました。
会期の3日間を通し、桜の変化を楽しみに毎日足を運んでくださったお客様もいらっしゃったと聞き及んでおります。
しかし毎日お越しいただくのは難しいこと。お写真で変化の様子をご覧いただければと思います。