先日、2016年 岩田洗心館・珈琲茶会倶楽部でのお写真をGalleryに追加掲載いたしました。
そのこぼれ話として、いけばな二人展「行き行きて 行きて 花」にまつわるお話でもご紹介いたしました「ころころ炬燵」を、花器としてではなく、また別の用途で用いられましたお写真をご紹介いたします。
「ころころ炬燵」は置き炬燵の一種で、木枠内の金属製の器部分に熾した木炭などを入れ、周りの木枠を閉じて使用します。
この器部分が自在に回転する造りになっており、木枠がどのように動いても水平を保つようになっています。転倒しても火種がこぼれないようにするための工夫でしょう。
炬燵ですので本来は冬に用いるものですが、それを夏向けに用いた例がこちら。
なんと、「蚊遣器(かやりき)」です。
なるほど、本来は熾した木炭などを入れますので耐火性はありますし、空気も通り、そして転倒防止の工夫もされているとなると、確かに蚊遣器に適した形状ですね。
花器に用いるよりは本来の用途に近しいのですが、元が「炬燵」と思うと、なかなか驚きの使い方でございました。
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